「ゆっくり」 を意識する

近年、自律神経の働きが私たちの健康に大きく影響していることが明らかになってきた。

例えば、

・早起きが健康に良いと言われるのはなぜ?
・ヨガが健康に良いと言われるのはなぜ?
・一日三回の食事が健康に良いと言われるのはなぜ?

これらは全て自律神経の働きで説明がつくという。

【自律神経(じりつ-しんけい)】
 意志とは無関係に、血管・内臓・汗腺などを支配し、生体の植物的機能を自動的に調節する神経。交感神経と副交感神経の二つがあり、その中枢は脊髄と脳幹にある。植物性神経。【広辞苑より】

要するに、自律神経とは内臓や血管の動きをコントロールする神経。

例えば、呼吸。

人間は呼吸が止まると生きていくことができない。

私たちが眠っている間も呼吸を続けられるのは、自律神経が働いているためである。

これによって、無意識の状態であっても私たちは呼吸を続け、安心して眠ることができる。

自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあると述べた。

交感神経の働きが強まると、体は興奮して活発な状態になる。

副交感神経の働きが強まると、体はリラックスして冷静な状態になる。

 近年明らかになってきたのは、体が最も良いパフォーマンスを発揮するのは、交感神経と副交感神経の両方が高いレベルで活動している状態である・・・ということ。

 とはいえ、交感神経と副交感神経のどちらも95点で同点の働きをする・・・というのは無理がある。

 ここで言いたいのは、交感神経と副交感神経の働きが、どちらか一方に偏り過ぎてはいけないということである。

 自律神経の高さとバランスが理想的な状態にあるとき、私たちの心身は最も健康で、その能力を最大限に発揮できる。

 

【自律神経の状態から説明する健康状態】

①交感神経:高い、副交感神経:高い
⇒健康的でハイパフォーマンス。

②交感神経:高い、副交感神経:低い
⇒体調不良になりやすい、病気になりやすい。

③交感神経:低い、副交感神経:高い
⇒うつ病の傾向にある。

④交感神経:低い、副交感神経:低い
⇒健康状態は良くも悪くもない、疲れやすい、無気力。

 

そして、自律神経のバランスは自ら整えることができる。

キーワードは「呼吸」

そう、鬼滅の刃で御馴染みの「呼吸」。

呼吸によって自律神経をコントロールすることができる。

 現代の日本では、交感神経が高く、副交感神経が低いという状況で生活している人が圧倒的に多い。

 というのも、通勤時間に追われ、仕事に追われ、家事に追われ、約束事に追われ・・・・・・先を急ぐあまり緊張しっぱなしなので。

そこで意識すべきは「呼吸」である。

「ゆっくり」を意識し、ゆっくりと呼吸し、ゆっくりと動いて、ゆっくり生きる。

それによって、下がり気味の副交感神経の活動レベルが上がり、自律神経のバランスが整いはじめる。

気持ちに余裕の無い人からはこう言われそうですね。

「忙しいのに、ゆっくり動いてなどいられない!」

・・・落ち着いてください。

 怒ると交感神経のレベルが上がり過ぎてしまい、心拍数と血圧が上がります。そして、血管が収縮して、血流が悪化して全身の細胞に栄養が回らなくなります。また、怒ると理性よりも感情が優位になり、判断能力が低下します。

慣用句で 「急がば回れ」 という言葉があります。

これは、成果を急ぐなら、一見遠回りでも着実な方法を取った方が良いという意味です。

 気持ちに余裕の無い人は、交感神経のレベルが高く、副交感神経のレベルが低い状態で、体はかなり緊張しています。それでパフォーマンスが良いわけがありません。

 不安全かつ非効率な状態で仕事をしたいとは誰も思わないはずです。そんな状態を改善するために、ゆっくりを意識して、ゆっくり呼吸することが重要になります。

 ちなみに、気分が乗って来ないとき、気力の低さ、交感神経の低さを感じるときは、お気に入りのアップビートな音楽を聴くと交換神経と副交感神経のどちらも高まってくるかもしれません。(個人的な体験上の感想です)

 というわけで、自律神経の働きは健康に大きく影響しており、それを改善するキーワードは 「ゆっくり」、そして「音楽」という話でした。

ほな、おおきに。

Kikujiro

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【参考文献】なぜ、「これ」は健康にいいのか? 小林弘幸 サンマーク出版


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