イライラはストレスと静電気をためる!?

 全ての物質は原子から成り立ち、原子は中性子、陽子、電子の3つで構成されている。

中性子は電荷を持たない。

陽子は正の電荷を持つ。電子は負の電荷を持つ。

また、中性子と陽子は「原子核」と呼ばれる原子の中心部で結合され、電子は原子核の周りを回っている。

出典:よくわかる金属材料 監修:三木貴博 技術評論社

「静電気」とは、静止して動かない状態にある電気のこと。

陽子と電子が同じ数なら、原子は全体として電荷を持たない。しかし、電子は元々所属する原子から離れて、他の原子のところに移動してしまうことがある。

電子を受け取った側の原子は負の電荷を持ち、電子を失った側の原子は正の電荷を持つ。

このように、物質が電荷を持ち、電気を帯びることを「帯電」という。

2つの物質が接触して離れるとき、お互いの間で電子の移動が起こる。

電子を受け取った側はマイナスに帯電し、電子を放出した側はプラスに帯電することで、「静電気」が発生する。

正の電荷を持った原子は、負の電荷を持った原子に引き寄せられる。同じ電荷を持った原子同士は互いに反発する。

 クシで髪の毛をとかすと、電子が髪の毛からクシに移動する。そのため、髪の毛は負の電荷を失い、正の電荷を持つ。その髪の毛一本一本が他の髪の毛から互いに離れようとするため、髪の毛が逆立つ。

電子が自由に動く物質を「導体(伝導体)」という。

対して、プラスティックや繊維は電子を移動させない。このような物質を「絶縁体(不導体)」という。

 セーターやコートを着ると、そこから電子が身体へ移る。そのため、身体は負の電荷を帯び、その状態で金属のドアノブに触れると、電子が自分の手からドアノブに移る。この現象は静電気が発生する事例としてよく知られている。

 これが冬場に起こりやすい理由は、冬は空気が乾燥しているためである。湿度が高い場合は、空気中の水分が電子を吸収するので、静電気は発生しにくくなる。

タイトル回収

 イライラするとストレスで肌が荒れやすいというのはよく聞くが、イライラすると静電気も発生しやすくなる。

これには「ストレスホルモン」の分泌が関係している。

人の脳はストレスを受けると、「コルチゾール」というホルモンを分泌する。

 コルチゾールはストレスホルモンであり、過剰に分泌すると、肌のバリア機能を維持するために必要な「セラミド」を分解する。

「セラミド」は、私たちの肌に元々存在する成分で、肌の水分を保持する機能があり、外部からの刺激をバリアし、肌のうるおいを支えている成分である。

つまり、イライラすると、肌のうるおいを保てなくなり、肌が荒れやすくなるだけでなく、肌の水分を介して空気中に電荷を放出しにくくなるため、身体に静電気がたまりやすい

というわけで、原子で始まるお話のオチは、

美容と健康、そしてビリっと来ないために、ストレス対策とお肌の保湿ケアは大事ということでした。 

ほな、おおきに。

Kikujiro

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【参考文献】

『1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダーノア・D・オッペンハイム 小林朋則 訳  文響社

【参考サイト】

『静電気の悩みはこれで解決!すぐに試せる5つの対策』
https://kenko.sawai.co.jp/theme/201912.html

『イライラでガサガサ…ストレスでお肌が荒れるってホント?』
https://www.syogyo.jp/news/2018/12/post_023035


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