思い出すための工夫

エビングハウスの忘却曲線というものをご存知だろうか。

それによると、人の脳は一度勉強したことを次の割合で忘れる。

1時間後 →56%

1日後     →74%

1週間後 →77%

1ヵ月後 →79%

つまり、1ヵ月後には約8割を忘れる。

忘れることは人間の脳の特性上、どうにも避けられない事実である。

しかし、それは勉強した内容を忘れているだけである。

だったら、思い出すための工夫をすればよい!
(「思い出す」とは、忘れていた記憶を呼び覚ますこと。)

 

【事例】

『日本の人口問題について』

 

日本政府は人口1億人の維持と希望出生率1.8を目標として掲げている。

これの達成にはフランスの取り組みが参考になる。

フランスでは、1994年から10年で合計特殊出生率を1.66から2以上に引き上げた実績がある。

当時のシラク大統領は「シラク三原則」を定め、女性が出産しても経済的に困らない仕組みを構築した。

子供が多い家庭ほど補助金を出す
 →女性が出産したい時期とその女性の経済状況が必ずしも一致するわけではないので、その差は自治体が負担する。

保育園の充実
 →保育園の待機児童がゼロになるよう、自治体の責任で保育園を整備させる。

育児休暇取得後、復職するときは元のポジションで仕事ができる
 →ランクダウンやキャリアの中断を法律で禁止する。

これらの政策によって、フランスの女性は出産、育児、就労に関して本人が自由に選べる環境が整備された。

結果的に、フランスでは仕事を持つ女性のほうが専業主婦より一生に数多くの子供を産むようになった。

これは、政治が社会の仕組みを変えることで、女性の意識を変えた実例と言える。

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内容を思い出すための工夫。それは「内容の要約」 である。

これには「内容の理解」が必要となる。

【例】

『日本の人口問題』

●日本政府の課題
・1億人の維持
・出生率 1.8

★フランスの事例
・出生率改善
→1.66から2以上

・シラク三原則
①補助金増加(出産面)
→子供の数に比例。

②保育園整備(育児面)
→待機児童ゼロ。

③復職ハンデ無し(就労面)
→元の位置に復帰。

【政策】 出産、育児、就労の支援 ⇒ 【結果】出産する女性増加

∴仕組みを変えた → 意識を変えた

大切なことは、覚えるよりも、自分の言葉で解釈して、内容を理解すること。また、『理解しよう』 とする意識は、脳を高いレベルで使うことになり、脳機能の活性化に繋がる。

そして、簡潔な言葉で要約すると、思い出すのが割と簡単になる。

※日本の人口問題の参考資料:著書 『還暦からの底力-歴史・人・旅に学ぶ生き方』 出口治明 講談社現代新書

ほな、おおきに。

Kikujiro


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