「黄金比」と呼ばれるものがあります。
これは、人間の目に心地良く感じられる数字の比率のことで、縦と横の比がおよそ 1:1.6 または 1.6:1 になるものです。
もっと詳しく言うと、1.6 は、1.6180339・・・と、小数点以下は数字が延々と永遠に続く無理数です。
黄金比は、芸術作品や自然界によく見られます。
例えば、ギリシャはアテネのパルテノン神殿、エジプトはギザのピラミッド、モナ・リザの顔、バラの花びらなども黄金比の形になっています。
黄金比の 1 に対する値を「黄金数」と言います。
これは「ファイ」とも呼ばれ、記号では「φ」となります。
φ=( 1 + √5 )÷ 2 ≒ 1.6180339・・・
墓場の十字架の縦棒は、上の長さと下の長さの比率が黄金比になっているとか。
それを聞いて、私は自分が持っている十字架のペンダントの縦棒の上と下の長さの比率を測りました!
その結果・・・ 1:2.3 くらいでした。
というわけで、十字架の形が全て黄金比とは限らないことが分かりました。(笑)
また、日本の国宝、京都にある 17 の世界遺産の中から例を挙げるならコレ!
実は「金閣寺(鹿苑寺)」は黄金比の建造物なのです。
なかなかこんなマニアックな角度で撮影された金閣寺をお目にかかることはないでしょう!(笑)
この写真は私が京都を旅行したときに撮影したものです。
・・・というか、この角度の外観では黄金比を感じにくいかもしれませんね( ゚Д゚;)
そして、皆さんがお持ちのモノで黄金比の例を挙げるとしたらコレ!
カードです!
※手元にあるショッピングカードを持ってきました。
クレジットカードの寸法には、「ID-1」という国際規格が採用されています。
「ID-1」は、縦53.98mm、横85.60mm、厚み0.76mmで、この縦と横の比率は、1:1.618 で「黄金比」になっています。
そして、ポイントカードの他には、運転免許証、キャッシュカードなど、カードの類の寸法は「ID-1」と同じくしているようです。
それらのカードを、クレジットカードと重ねて大きさを比較してみるとほぼ合致します。面白いですね。
人体のあちこちにも黄金比はあると言われています。
また、カード以外にも、私たちの生活の中で目にするもの、手にするものには黄金比が隠されているはずです。
というわけで、あなたがもし何かを見て、美しさや心地良さを感じたら、そこに黄金比が隠されているかもしれません!
ほな、おおきに。
Kikujiro
【参考文献】
『1日1ページ読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダーノア・D・オッペンハイム 小林朋則 訳 文響社
【参考URL】
『黄金比が使われている有名アート15選』
https://www.musey.net/mag/11
『国際規格で定められたクレジットカードのサイズとは?』
https://www.smbc-card.com/nyukai/magazine/column/size.jsp