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Turn It Into Love(邦題:愛が止まらない)

 この曲は意中の相手に嫉妬する男性。嫉妬を受けて苦しむ想われ人の女性。二人の愛と憎しみが交錯する歌です。

 ここでは原曲の歌詞と和訳をご紹介します。また、歌詞の後に解説や動画を載せています。興味のある方は最後までご覧ください。

『Turn It Into Love』

作詞:Stock Aitken Waterman
作曲:Stock Aitken Waterman
歌手:Kylie Minogue

Did you believe I’d let you down?
(私があなたを落胆させると思っていたの?)
Your jealous heart gave you the runaround. 
(あなたは嫉妬に惑わされているのよ。)
You couldn’t see that I would always be a friend.
(あなたは分からなかったのね。私はいつでも味方だってことを。)
If you can look inside your heart and understand what’s tearing you apart, you gotta trust someone. 
(自分の胸の内を見つめて、苦痛をもたらしているのが誰のせいか分かったら、その人を信じなくちゃ。)
Don’t let hate get in the way.
(憎しみにとらわれないで。)

(※)Just turn it into love. Turn it into love and open up your heart and you’ll never feel ashamed if you turn it, turn it, turn it into love.
(ただその気持ちを愛に変えればいいの。愛に変えて心を開けば、決して恥じらうことはないの。その気持ちを愛に変えられたなら。)

When all your other friends are gone, I’ll still be here to help you carry on if you have faith in me then I’ll believe in you.
 (あなたの友人がみんな居なくなっても、私がずっとあなたを支えるわ。あなたが私を信じてくれるなら、私もあなたを信じるわ。)
You are the first thing on my mind. Do you believe I wouldn’t have the time?
(私はあなたのことばかり考えているわ。そんな時間なんてないと思っているの?)
I have to make you see you can’t push the pain on me.
(あなたに分かってほしいの。私を苦しめないで。)

Just turn it into love, turn it into love and open up your heart and you’ll never feel ashamed if you turn it, turn it, turn it into love.
(Just) Just turn it into love, just turn it into love, just turn it into love, just turn it into love

(ただその気持ちを愛に変えればいいの。愛に変えて心を開けば、決して恥じらうことはないの。その気持ちを愛に変えられたなら。)
If you can look inside your heart and understand what’s tearing you apart, you gotta trust someone. 
(自分の胸の内を見つめて、苦痛をもたらしているのが誰のせいか分かったら、その人を信じなくちゃ。)
Don’t let hate get in the way.
(憎しみにとらわれないで。)

(※)繰り返し

//

 

「TURN IT INTO LOVE」の原曲はカイリーミノーグが歌っています。

 1988年に原曲が発表され、しばらくすると、当時の日本の女性アイドルデュオ「Wink」がその曲をカバーしました。

 タイトルは「愛が止まらない-Turn It Into Love-」です。
 原曲とWinkのカバーでは、曲調と歌詞にそれぞれ違いがあります。

 原曲の歌詞では男性が女性を強く想っている雰囲気があり、Winkのカバーでは女性が男性を強く想っています。Winkのカバーの歌詞には具体的な風景の描写があるので、雰囲気がイメージしやすいかと思われます。

 Winkの「愛が止まらない-Turn It Into Love-」は、当時ドラマの主題歌としても起用され、Winkの好きな曲ランキングでも上位TOP3に入るほど有名です。

 むしろ、日本人にとっては「愛が止まらない-Turn It Into Love-」が”原曲”であり、これがカバー曲とは思っていない人がいるかもしれませんが、実はWinkのそれはカバー曲だったのです!

 とはいえ、原曲に引けを取らない魅力があります。

 そんなわけで、いつまでも素敵なWinkのお二人の楽曲をご紹介します。

ちなみに、原曲「Turn It Into Love」の詳しい解説は、私の著書「洋楽の教養12」でも紹介しています。

ほな、おおきに。

Kikujiro

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I’ve Never Been To Me

 この曲のタイトルは『愛はかげろうのように』と和訳されるみたいです。

 真意は不明です。というより、この歌が伝えようしている意味を理解することが重要なわけです。

 この歌では、 いろいろと人生を派手に生きてきた女性が「楽園なんてどこにもなかった。でも真実は確かに存在する。現実にあるかけがえのない幸せに気付いてほしい」と、現在の環境に嘆く女性に対して呼び掛けます。

『I’ve Never Been To Me』

作詞:Ron Miller, Kenneth Hirsch
作曲:Ron Miller, Kenneth Hirsch
歌 :Charlene

Hey, lady, you lady cursin’ at your life.
(ねぇ、あなた。人生に嘆いているそこのあなた。)
You’re a discontented mother and a regimented wife.
(良き母と妻であることに、かなり疲弊しているようね。)
I’ve no doubt you dream about the things you’ll never do.
(あなたは、本当はやりたかったことを振り返って空想しているのでしょうね。)
But I wish someone had of talked to me like I wanna talk to you…
(だけど、私は思うの。誰かが私に教えてくれていたなら良かったのにって。私がこれからあなたに話すようなことを。)

Ooh I’ve been to Georgia and California and anywhere I could run.
(ジョージア、カリフォルニア、行ける所ならどこへでも行ったわ。)
Took the hand of a preacher man and we made love in the sun.
(牧師の手をとって、日差しの下で愛し合ったこともあった。)
But I ran out of places and friendly faces because I had to be free.
(ともかく、慣れ親しんだ人々や環境から逃げ出したの。自由になりたかったから。)
I’ve been to paradise but I’ve never been to me.
(でもね、楽園のような場所に行ったけど、そこに本当の自分は居なかったわ。)

Please lady, please lady. Don’t just walk away.
(ねぇ、あなた、お願い、行かないで。)
‘Cause I have this need to tell you why I’m all alone today.
(というのは、私が独りぼっちになった理由をあなたに伝えなければならないから。)
I can see so much of me still living in your eyes.
(あなたには当時の私の面影が確かに見えるの。)
Won’t you share a part of a weary heart that has lived a million lies?
(嘘にまみれて疲れ果てた心を、少し分かち合ってみない?)

Oh I’ve been to Nice and the Isle of Greece while I slipped champagne on a yacht.
(ニースやギリシャの小島にも行ったわ。シャンパングラスを片手にヨットに乗って。)
I’ve moved like Harlow in Monte Carlo and showed ‘em what I’ve got.
(モンテカルロでは女優のハーローのように夜の蝶を気取って、自分をひけらかしたわ。)
I’ve been undressed by kings and I’ve seen some things that a woman ain’t supposed to see.
(大富豪たちの望むままに扱われ、普通の女性ではできないような体験もしたわ。)
I’ve been to paradise but I’ve never been to me.
(でもね、楽園のような場所に行ったけど、そこに本当の自分は居なかったわ。)

Hey, you know what paradise is… It’s a lie.
(あのね、楽園なんてものは・・・そんなものは嘘よ。)
A fantasy we create about people and places as we’d like them to be.
(私たちが勝手に作った幻想なの。他人や環境にそうあってほしいって空想しているだけ。)
But you know what truth is… It’s that little baby you’re holding and it’s that man you fought with this morning.
(それで、真実はね・・・あなたが抱いている幼子、そして今朝ケンカした彼のこと。)
The same one you’re going to make love with tonight.
(夜にはその同じ人と愛し合うのよ。)
That’s truth, that’s love.
(それこそが真実であり、本当の自分。それこそが本当の愛なの。)

Sometimes I’ve been to cryin’ for unborn children that might have made me complete.
(時々、授からなかった子供たちを想って涙を流すこともあった。私を完備に満たしてくれたかもしれないから。)
But I took the sweet life and never knew I’d be bitter from the sweet.
(そして、甘美な人生を選んだつもりだけど、現実はそれとは程遠い辛酸なものになるなんて思いもしなかった。)
I spent my life exploring the subtle whoring that cost too much to be free.
(媚びるように自分の心と体を売って生きてきたけど、自由の代償は高く付き過ぎたわ。)
Hey lady, I’ve been to paradise but I’ve never been to me.
(だからね、あなたには分かってほしいの。楽園のような場所に行ったけど、そこに本当の自分なんて居なかったわ。)

//

 

 「I’ve never been to me」の作詞作曲はアメリカの音楽家、ロン・ミラー(Ron Miller)とケネス・ハーシュ(Kenneth Hirsch)による共作となっています。

 シャーリーン(Charlene)が歌う楽曲が世界的な大ヒットとなり、名曲となりました。彼女の楽曲としては、1977年にリリースしたアルバムに含まれる曲と、1982年にシングル版で改めてリリースされた曲があり、後者によって世界的に認知度が広まりました。この楽曲はこれまでに世界中の音楽家によって広くカバーされています。

▼ご本人の歌唱です▼

 

ちなみに、この曲の詳しい解説は、私の著書「洋楽の教養12」にも書かれています。

ほな、また。

Kikujiro

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All The Things You Are -君は我が全て-

 ジャズスタンダードの3曲目をご紹介します。 

 この曲は『冬』を感じさせます。

 主人公は意中の彼との出会いを待ちわびている少女。
 ・・・いや、少女とは限らないですね。婦人、オバハンかも分かりません。
 ここで主人公を女性だと想定している理由は後述します。

 

『All The Things You Are』

作詞:Oscar HammersteinⅡ
作曲:Jerome Kern

 

Time and again I’ve longed for adventure
(幾度となく冒険を待ち焦がれていた。)

something to make my heart beat the faster.
(胸の鼓動が高鳴るような。)

What did I long for? I never really knew.
(何を切望していたの? 自分でも分からなかった。)

Finding your love , I’ve found my adventure.
(あなたに恋をして、その冒険に気づいた。)

Touching your hand, my heart beats the faster.
(あなたの手に触れて、この胸の鼓動は高鳴る。)

All that I want in all of this world is you.
(この世界であなたこそが私の全て。)

You are the promised kiss of springtime that makes the lonely winter seem long.
(あなたは希望に満ちた春の接吻のよう。寂しい冬を長く感じさせる。)

You are the breathless hush of evening that trembles on the brink of a lovely song.
(あなたは息もつけない夜の静寂のよう。素敵な恋の歌の始まりを思わせる。)

You are the angel glow that lights a star.
(あなたは星を照らす天使のような輝き。)

The dearest things I know are what you are.
(あなたが私にとって何よりも大切なの。)

Some day my happy arms will hold you.
(いつか、至福に満ちたこの両腕であなたを抱きしめたい。)

And some day I’ll know that moment divine.
(そして、その素晴らしい時がいつか訪れるでしょう。)

When all the things you are, are mine!
(あなたの全てを手に入れられる時が。)

//

 

冒険のような恋物語
 その人は心底ワクワクする冒険との出会いに思い焦がれていた。いつしか、その冒険は『恋』であったことに気付く。そして、彼女は愛する人を何よりも大切にしていることを実感する。会えない時間に彼を想い、もどかしさに胸を締め付けられながら、未来への希望に胸を膨らませる。

 さて、冒頭で述べた通り、この歌の主人公を女性にしている理由を説明しますと、歌詞に使われている”divine”という言葉(形容詞)は基本的に女性言葉として使われているからです。『神聖な、素晴らしい』という意味です。

 ちなみに、歌詞の中では言葉の並びが moment divine となっていて、名詞:moment(瞬間)の後ろに形容詞:divine(素晴らしい)が続いています。英語では通常、形容詞は名詞の前に付きますが、ここでは形容詞が名詞の後になっています。こうなるパターンは幾つか存在しますが、この場合は divineの意味を強調するためだと考えられます。

 他に女性言葉の例を挙げると “lovely” があります。
 美しい景色を見て、「How lovely!(なんて素敵なの!)」と言ったりします。

 『魔女の宅急便』の英語版(Kiki’s Delivery Service)で、キキが旅先の街並みを初めて見たときにこの表現を使います。

 

▼筆者のオススメ:Connie Evingson▼

 

ちなみに、この曲の詳しい解説は、私の著書『洋楽の教養12』に書かれています。

ほな、また。

Kikujiro

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母国語を学ぶ -使い分けが大事-

 世の中、大事なことがたくさんありますけど、母国語をしっかりと学ぶことは大事ですね。

 先日、新聞を読んでいたところ、「日本語の学び」をテーマとした記事が載っていました。

 ある日本語学者の主張が非常に印象的でしたので、要約してご紹介します。

 言葉において大切なことは3つあります。

1.易しさ

 近年は来日している在留労働者のために、自治体などが易しい日本語の使用を呼びかけているようです。

 言葉の大きな役割は情報伝達にあります。

 日本は世界的に見ると災害大国であり、地震や台風のために、外国人はどこにいても被災者になる可能性があります。

 阪神淡路大震災、東日本大震災では多くの外国人が亡くなり、避難所でも日本語が理解できず苦労した方々が多かったようです。

 とりわけ、災害時の情報は人命に直結するからこそ『易しい日本語』が求められます。
 例えば、台風のとき、『危険なので不要な外出はお控え下さい』ではなく『危ないので外には出ないでください』という言葉を使うのが易しい表現になります。

 

2.ノリ

 これは時流に乗る。その時代の流れに乗るということです。

 言葉は移り変わりゆくもので、時代と共に意味や使い方が変わることは避けられません。 

 例えば、省略語。

 『気持ち悪い=キモイ』『恥ずかしい=ハズい』
これらは情報伝達の効率化が一因のようです。

 決してフォーマルには使えませんが、友達同士とか、近しい間柄でのやり取りには使えそうです。

 そして、過度な丁寧語。

 『食べさせていただきます』『ファミマさん』『ローソンさん』などの過度な丁寧語は円滑な人間関係を得るための知恵とも言われ、言葉がしっかりと生きている証であるように見えます。

 むしろ、過度な丁寧語を使ってもが立つことはあまりないように思われます。

 

3.深さ

 言葉はコミュニケーションの手段となりますが、それ以前に、私たちが考えたり、感じたり、判断したりするための手段となります。

 ですから、多くの語彙があれば、世界をより深く理解して豊かに生きられるはずです。

 例えば、『お腹が空いて歩けない』よりも強く表現するなら、『空腹で精根尽きそうだ』と言った方が空腹の度合いがかなり強く聞こえるでしょう。

 深い表現はときに不快だと敬遠して『易しさ』に一辺倒になり、易しい日本語だけが広がってしまうと、日本人の思考や感受性が、ぞんざいで無味乾燥に陥る恐れがあります。

 そもそも、人は理性と情緒の双方を持ち合わせており、誰もが自由に自己表現をして文化的に生きたいと思うものです。

 一方、仕事においては限りある時間の中で結果を出すことを求められますから、論理的で簡潔完結するコミュニケーションが重要です。

 ただ、私たち自身の豊かな生活を考えると、多少は冗長になっても情緒の赴きがあると、人同士がお互いに関わり合う世界が面白くなるのではないでしょうか。

 以上、言葉は「易しさ」「ノリ」「深さ」この3つのバランスが大事というお話でした。

 ほな、おおきに。

 Kikujiro

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The Days Of Wine And Roses

 この曲は、映画「 酒とバラの日々(DAYS OF WINE AND ROSES) 」(1962年)の主題歌です。アカデミー映画主題歌賞、グラミー賞ベスト歌曲賞を獲得しており、ジャズのスタンダード・ナンバーのひとつとなっています。

 映画の主題歌ということで、その歌詞には映画の情景が見られます。是非、以下の歌詞を踏まえて映画をご覧ください(順序は逆でも全く構いません)。

 それでは日本語訳も含めた歌詞をご覧ください。

『The Days Of Wine And Roses』

作詞:Johnny Mercer
作曲:Henry Mancini

The days of wine and roses
(酒とバラの日々)
Laugh and run away like a child at play
(笑いながら駆け抜けた。戯れる子供のように。)
Through the meadowland toward a closing door.
(牧草地を通過して、閉まりかかった扉の方へ。)
A door marked “Nevermore” that wasn’t there before.
(扉には ”二度と戻れない” と書いてあった。前は無かったのに。)

The lonely night discloses
(孤独な夜は呼び起こす。)
just a passing breeze filled with memories of the golden smile
(ほんの一時の騒ぎを。それは輝く笑顔の記憶に満ちたもの。)
that introduced me to the days of wine and roses and you
(そして、その記憶は私をいざなった。酒とバラの日々とあなたが居る世界へと。)

 

 ご参考までに映画「酒とバラの日々」主題歌版の動画をご紹介します。

 こちらはヴォーカル付き(斉唱)のスローテンポな曲です。

ちなみに、この曲の詳しい解説は、私の著書『洋楽の教養12』に書かれています。

 ジャズのBGMとして筆者が推奨するのは、

 ① Oscar Peterson、② Eddie Higgins Trio ・・・による楽曲です。

 手短に鮮やかな音楽を聴きたい方には①を、気長にメロディアスな音楽を聴きたい方には②をオススメします。

ほな、また。

Kikujiro

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Autumn Leaves

「Autumn Leaves」は、ジャズの有名なスタンダードナンバーです。
邦題は「枯葉」。そして、原題の歌詞はフランス語なのです。

英語の歌詞とは情景がまた異なります。
では、早速歌ってみましょう!

フランス語にふりがなを付けましたv(゚∀゚)v!
そして、英語訳と日本語訳も付けました。
語学学習にもお役立てください。

レ・フーュ・モルトゥ
原題:Les Feuilles Mortes(Autumn Leaves)

作詞:Jacques Prévert(ジャック・プレヴェール) 

(セ テュヌ シャンソン、キ ヌ ルセンブル)
C’est une chanson, qui nous ressemble
(This is a song that expresses who we are.)
(それは私たちを表わす歌。)

(トゥワ チュ メイメイ、エ ジュ テイメイ )
Toi tu m’aimais , et je t’aimais
(Ah, you loved me and I loved you.)
(あぁ、あなたは私を愛した。そして、私はあなたを愛した。)

(ヌ ヴィヴィヨン トゥ、レ デュ アンサンブル)
Nous vivions tous, les deux ensemble

(We lived together long, just the two of us.)
(私たちはずっと一緒に暮らしていた、ただ二人きりで。)

( トゥワ  キ メイメイ、モワ キ テイメイ)
Toi que m’aimais, moi qui t’aimais

(You who loved me, I who loved you.)
(私を愛したあなた、あなたを愛した私。)

(メ ラ ヴィ セパル セウ キ セイメン)
Mais la vie sépare ceux qui s’aiment

(But the life separates us who love each other.)
(だけど、人生は互いに愛し合う私たちを引き離す。)

(トゥ ドゥセマン サン フェィル ドゥ ブリュイ)
Tout doucement sans faire de bruit

(Quite softly without a sound.)
(とてもやさしく、何の音も無く。)

(エ ラ メル エファス サル レ サブル レ パ デ ザマン デズニ)
Et la mer efface sur le sable les pas des amants désunis

(And the ocean erases the separated lovers footprints on the shore. )
(そして海の波はさらう、砂の上に残された、別れた恋人たちの足跡を。)

//

 

 Autumn Leavesはフランスで生まれた曲です。1945年にジョゼフ・コスマ(Joseph Kosma)によって作曲され、ジャック・プレヴェール(Jacques Prévert)がフランス語で作詞しました。

 そして、この曲は1946年に映画『夜の門(Les Portes de la nuit (Gates of the Night))』でイブ・モンタン(Yves Montand)が歌ったシャンソンです。スタンダード・ナンバーではとても人気のある曲で名演が数多くあります。

 ボーカル付きの曲でオススメする歌手はエディト・ピアフ(Édith Piaf)、ジュリエット・グレコ(Juliette Gréco)、イブ・モンタン(Yves Montand)の御三方です。というのは、皆、世界的に有名なフランスのシャンソン歌手であり、この曲をフランス語の歌詞で抒情的(じょじょうてき)に歌い上げているからです。

 ちなみに、原題のフランス語の歌詞には“ヴァース”という、ここでの歌詞の冒頭(C’est une chanson~)に至るまでの導入部分があります。

 また、この楽曲の解説は私の著書『洋楽の教養12』にも記載しておりますので、興味がある方はどうぞご覧ください^^!試し読みは無料です。

 BGM楽曲として、筆者がオススメするのはEddie Higgins TrioによるAutumn Leavesです。枯葉が躍動感を増していき、隆盛を経て、最後に鮮やかに散っていく情景がドラマティックに演出されています。

▼Autumn Leaves by Eddie Higgins Trio▼

 

ほな、おおきに。

Kikujiro

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「日本語は難しい」なぜか?

 「日本語は難しい」という意見は多い。そして、これを主張している人々が英語を母国語とする外人さんなのです!

 英語圏の人々にとって日本語の習得は困難であり、その逆も然り。日本人にとって英語の習得は困難と言われています。

 なぜか?・・・その大きな理由は、英語と日本語とでは構文の単語がほぼ逆になることにあると思われます。

 特に、動詞の位置が英語では前、日本語では後ろになります。

 また、日本語ではたびたび主語が省略され『誰が?』の部分が分かりにくいという側面もあります。

 ・・・ここに言語の典型的な5パターンの構文①~⑤があります。

 ・主語(S) :Subject
 ・動詞(V) :Verb
 ・補語(C) :Complement
 ・目的語(O):Object

構文①:S + V

英語  :I know. (私は知っています。)【主語+動詞】

日本語 :(私は)知っています。【主語+動詞】

 ⇒このパターンは英語と日本語で構文は同じ。
 しかし、日本語の日常会話では主語(私は)が、たびたび省略される。

構文②:S + V + O

英語  :This is a pen. (これは~です。ペン。)【主語+動詞+目的語】

日本語 :これはペンです。【主語+目的語+動詞】

 ⇒このパターンでは英語と日本語で動詞と目的語の位置が逆さま。
 動詞について英語は前、日本語は後。

構文③:S + V + C

英語:
I became a teacher. (私は~になりました。教師。)
 【主語+動詞+補語】

日本語:
 私は教師になりました。
 【主語+補語+動詞】

 ⇒このパターンでは英語と日本語で動詞と補語の位置が逆さま。
 動詞について英語は前、日本語は後。
 補語=主語や目的語を説明する言葉。
 ③では「教師」という補語が、主語の「私」を説明している。

構文④:S + V + O + C

英語:
 You make me smile.(あなたは~させる。私を。笑顔に。)
 【主語+動詞+目的語+補語】

日本語:
 あなたは私を笑顔にさせる(あなたは私を笑顔にする)。
 【主語+目的語+補語+動詞】

 ⇒このパターンでは英語と日本語で動詞の位置が逆さま。
 動詞について英語は前。日本語は後。
 ④では「笑顔」という補語が、目的語の「私」を説明している。

構文⑤:S + V + O + O

英語:
 I gave you a gift.(私はあげました。あなたに。贈り物を。)
 【主語+動詞+目的語(人)+目的語(モノ)】

日本語:
 私はあなたに贈り物をあげました。
 【主語+目的語(人)+目的語(モノ)+動詞】

 ⇒このパターンでは英語と日本語で動詞の位置が逆さま。
 英語は前。日本語は後。


 

 この通り、日本語と英語では構文が基本的に語順転換しています。

 それこそが互いの言語を理解する上で難儀な部分に思われます。

 

 ・・・とはいえ、朗報があります!

 言葉には『倒置法』という技法があります!
 (※倒置法:言葉を普通の順序と逆にすること)

 これは詩歌や曲の歌詞によく使われる技法です。

 例えば、L’Arc~en~Cielの名曲『flower』(作詞/作曲:hyde)のはじめの歌詞を参照すると、これは倒置法になっています。

 

そう気付いていた 午後の光にまだ 僕は眠ってる

 

 一方、語順を普通の順序にすると、こんな感じです↓↓↓

僕は午後の光にまだ眠ってることに気づいていた

 ・・・結論の『気づいていた』が後になってしまい、主張が分かりにくくなり、普通に事実を並べているだけで、ポエムとしては味気ない感じになりましたね。

 詩の赴きを見事に倒置法で表現しているhydeさんのセンスに敬意を表して、歌詞は斜体にしてみました。

 

上述の①~⑤を倒置法で記述すると以下のようになります。

①:知っていますよ。私は。

②:ペンですね。これは。

③:教師になりました。私は。

④:いつも私を笑顔にしてくれますね。あなたは。

⑤:プレゼントをあげました。あなたに。(私は。)

 倒置法によって主語が強調され、言い回しが若干キザな感じに見えますが、これでもコミュニケーションは取れます。

 一方、英語における倒置法(inversion)を例に挙げるなら、やはりスターウォーズ(STARWARS)のヨーダ(Master Yoda)の言い回しでしょうか。

【例】

STAR WARS エピソードⅠより

倒置法 : Hard to see, the dark side is. 
(困難である。悟ることは。暗黒面が何かを。)

通常  : The dark side is hard to see.
(暗黒面は困難である。悟るのが。)

 

STAR WARS エピソードⅡより

倒置法 : Much to learn you still have.
(多くの。学ぶべきことが。お前にはまだある。)

通常  : You still have much to learn.
(お前にはまだある。多くの。学ぶべきことが。)

 

STAR WARS エピソードⅢより

倒置法 : Careful you must be when sensing the future, Anakin.
(注意を。お前はする必要がある。未来を感じ取るときは、アナキン。)

通常  : You must be careful when sensing the future, Anakin.
(お前は注意をする必要がある。未来を感じ取るときは、アナキン。)

 

 蛇足ですが、個人的には、実際にスターウォーズをオリジナル版(英語版)で視聴されることをお勧めします。

 特にエピソードⅠ~Ⅲにおけるヨーダの独特な言動や立ち振る舞いには深い趣きが感じられます。

 

 というわけで、英語と日本語の双方に『倒置法』という技法があります。

 ですから、多少は言葉の語順を間違えてしまっても、それは倒置法として表現することができます。

 もしくは訂正して言い直してもいいわけです。

 

 要するに私が言いたいのは、少々の失敗は気にせずに積極的に話すべし!・・・ということです。 Practice makes perfect!

ほな、おおきに。

Kikujiro

【参考文献】『本物の英語力』鳥飼玖美子 講談社現代新書

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