I Could Write A Book

 この曲はミュージカル「パル・ジョーイ」(1940年)の主題歌。作曲はリチャード・ロジャース、作詞はロレンツ・ハート。”恋人の素晴らしさを本にでも書けたらなぁ”という内容のラブソング。
 ところで、ここで言っている「I could write a book」を字面通り「私は本を書くことができた」と単純に解釈してはいけません。

 実際の意味としては「I could write a book if I had that skill」という感じで、これは「十分な技能があれば本を書けるのに」というニュアンス。なので、この歌詞からすると本人は自分に本を書く能力が無いことを認めてしまっているので、ある意味残念に見えます。
 ただ、ここで本人が主張したいことは、本にでも書きたいくらい恋人が魅力的であるということのはず。そうすると、客観的にはその時点で大分のろけているようで、これもまた残念に見えます。
 とはいえ、そんな歌詞も含めて、この曲は素晴らしいと評価されているからこそ、ジャズスタンダードの一曲に挙げられるのでしょう。知りませんけど^^

 

I Could Write A Book
Lyrics:Lorenz Hart
Music:Richard Rodgers

 

If they ask me, I could write a book about the way you walk and whisper and look.
(ボクに言わせれば、本を書きたいなぁ。君の歩き方、話し方、見た目について。)

I could write a preface on how we met.
(序文にはボクたちの馴れ初めを書きたい。)

So the world would never forget.
(それで、世間は決して忘れないだろう。)

And the simple secret of the plot is just to tell them that I love you a lot.
(そして、策略の単純な秘密は、ボクが君をとても愛していることを皆にただ伝えることだ。)

Then the world discovers as my book ends how to make two lovers of friends.
(そうしたら、世間はボクの本を読み終わる頃に、二人の友達を恋人にする方法に気が付くさ。)

 

【Words】

whisper (小声で)話す。preface 序文。plot 策略。discover ~に気が付く。
make two lovers of friends 二人の友達を恋人にする

 

 続いては楽曲をご紹介します。
 1曲目は「ブルース界の女王」と名高いダイナ・ワシントンの歌唱。
 2曲目はエディ・ヒギンズの華麗なピアノトリオ楽曲です。

▼Dinah Washington▼

▼Eddie Higgins Trio▼

  

ほな、おおきに。

Kikujiro

 

【参考文献】
英語のワナにはまるな!これが正しい選択だ!! ジェームス・M・バーダマン IBCパブリッシング


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