に投稿 コメントを残す

『セーダイ』

【東本願寺(京都市下京区)】

 広辞苑によると、「せいだい(盛大)」の意味は以下の通りです。

せいだい(盛大)

【意味】集会、儀式などが盛んで大きいさま。
 (例)「盛大に祝う」「盛大な拍手」

 一方、京ことばにおける「セーダイ」の意味は以下の通りです。

セーダイ

【意味】一生懸命、うんと、精を出して。

「セーダイ」のアクセントは以下の通りです。
(H:高音 L:低音)
 ※アクセントには個人差・地域差があります。

LLHL
セーダイ

(標準語:「せいだい(盛大)」のアクセントは LHHH )

【例文】 ※アクセントは参考程度にされてください。

LLHL、HHHHHHHHHH
セーダイ、気張らしてもらいます。
(精一杯、頑張らせてもらいます。)

LLHL、HHHH!
セーダイ、おきばり!
(一生懸命、頑張って!)

LLHL、LLLLHL!
セーダイ、おきばりやす!
(一生懸命、頑張ってください!)

 また、例の大阪のおっちゃん(YouTube関西弁講座 -大阪おっちゃんねる-運営者)に尋ねたところ、大阪市では「セーダイ」はシニアの方がよく使っていて、30代以下はあまり使っていないとのことでした。

 ただ、「一生懸命 頑張って!」よりも「セーダイ お気張り!」のほうが短く言えるので使いやすい感じがします。※筆者の感想です。

 例えば、真冬の日に外でじっとしてたら、それはサッブイサッブイですわ。
 でも、LLHL気張ってカラダ動かしたらアッツイアッツイになると思いますよ。

 ・・・このように同一の単語を重ねた言葉をジョウと言います。
 これも京都弁の特徴的な言い回しです。

関連記事:ジョウ』を見る

ほな、おおきに。

Kikujiro

【本記事の参考文献】
「もっと!もっと!京ことば <夏><冬>」
「京ことばの辞典」大原穣子 研究社

目次に戻る【京ことば(京都弁)のページ】




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です