【嵐山モンキーパークからの眺望(京都市西京区)】
アンバイを漢字で書くと「塩梅」になります。この言葉は、物事の程合いや様子、身体の具合や健康状態、食物の味加減など、広範囲に「対象の具合」を表すため、いろいろと使いやすいでしょう。
アンバイヨ―(塩梅良う)
【意味】具合よく、調子よく、好都合に
エエ アンバイ(ええ塩梅)
【意味】いい具合に
アクセントは以下の通りです。(H:高音 L:低音)
※アクセントには個人差や地域差があります。
LLLLHL
アンバイヨー
LL HHLL
エエ アンバイ
【例文】 (アクセントは参考程度にされてください。)
HH HLL、LLLLHL HHLH?
あの ハナシ、アンバイヨー いったん?
(あの話、上手くいったの?)
LL HHLLL LHL HL
エエ アンバイに 晴れたなぁ。
(いい具合に晴れたね。)
HH HL、LLHHLLL HHHHHHH
その ふく、エエ アンバイに なおしといてな。
(その服、いい具合に片付けておいてね。)
ちなみに、例の大阪市にお住まいのおっちゃんに大阪市の現状を聞いたところ、若い方々は「アンバイ」をあまり使う傾向にはなく、むしろ、年配の方々がこの言葉を使っているようです。
ちょっとシブい関西弁と言えます。
ほな、おおきに。
Kikujiro
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【本記事の参考文献】
「もっと!もっと!京ことば <秋>」
「京ことばの辞典」大原穣子 研究社