【知恩院(京都市東山区)】
「いけず」は、ちびまる子ちゃん(※)の中で、主人公のまる子ちゃんが使っている言葉としておなじみですね(!?)。
そして、この漫画の舞台は静岡県なので、まる子ちゃんは東海地方に住んでいながら、京ことばを使っているということになります。
まる子ちゃんは一体、どこでこの言葉を覚えたのでしょうか。
私、気になります。誰か教えてください。
※ちびまる子ちゃん・・・さくらももこさんによる日本の漫画及びこれを原作とするアニメ。 主人公の「ももこ」(まる子ちゃん)は小学三年生。
本題に戻しますと、「いけず」の意味は以下の通りです。
いけず
【意味】意地悪
アクセントは次の通りです。(H:高音 L:低音)
LHL
いけず
【例文】(アクセントは参考程度にして下さい)
HHH、LHLL HL HHHHHHL
そない いけずな こと 言わんといてや
(そんなに意地悪なこと 言わないでよ)
LHL LLHL HL HLLL HLLHL
いけず ばっかり して なんぎなやっちゃなぁ
(意地悪ばっかりして、困ったやつだな)
最後に、大阪のおっちゃんによる解説動画をご紹介します(関西弁講座-大阪おっちゃんねる-)。
要約すると、「いけず」は「池の端にある芋茎」の略語です。
池の中の水分や養分は多くの植物や微生物たちで共有しています。
ところが、芋茎は、周りに行き渡らせるための水分や養分を奪い取ってしまうので嫌らしい!
ということから、イケズは「意地悪」という意味になりました。
・・・おっちゃんの声が聴きたければ動画をご覧ください。
いけずなことをされても、しゃんとしている人はエライですね。
もとい、偉い御方です。
「エライ」と書くと関西弁の単語のように解釈されるかもしれません。しかも「エライ」の意味はけっこう広いのです。
ほな、おおきに。
Kikujiro
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【本記事の参考文献】
「京ことばの辞典」大原穣子 研究社