
【祇園 えべっさん(八坂神社)(京都市東山区)】
『エライ』には、副詞、形容詞としての機能があります。
これはエライ(とても)使いやすい言葉です。
『エライ』の意味
・副詞 :①とても、すごく
・形容詞:②大変な ③すごい ④つらい
※副詞 :動詞または形容詞を修飾する語句
※形容詞:名詞を修飾する語句
【例文】
※アクセント:高音 H 低音 L
・今日はエライしんどかったわ。【①】
(今日はとても疲れた。)
・あんた、もう起きとぉ?エライ早いなぁ。【①】
(あなたはもう起きているの?とても早いね。)
※語尾「~とぉ」は神戸弁。
・あの人、エライ男前やなぁ。【①】
(あの人、すごくかっこいい。)
・失敗したらエライことになる。【②】
(失敗したら大変なことになる。)
・自分、親孝行してエライなぁ。【③】
(君は親孝行して立派だ。)
・あの先生はとてもエライ(偉い)。【③】
(あの先生はとても優秀である。)
・今日はエライわ。【④】
(今日はつらいわ。)
上記①と④の意味を含めて、次のような言い回しも可能です。
「一日中ほっつき歩いたさかい、エライエラかったわ」
(一日中あちこちを歩き回ったから、とてもつらかった。)
ちなみに、④のエライは「しんどい」と同じ意味で、「エライしんどかったわ」は、「とてもつらかった」という意味になります。
イントネーションについては大阪のおっちゃん(大阪おっちゃんねるさん)の動画を参考にされてみてください。
▼「エライ」のイントネーション▼
ほな、おおきに。
Kikujiro
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【本記事の参考文献】
「もっと!もっと!京ことば」 <夏>
「京ことばの辞典」大原穣子 研究社