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『おこしやす』

鹿ろくおん(金閣寺)(京都市北区)】

 京都の店の主人はたいがい「おこしやす」「おいでやす」を使い分けます。

 おこしやす:予約しているお客、心待ちにしているお客に使う。
 おいでやす:不意のお客やイチゲンのお客に使う。

 ゆえに、「おいでやす」と言われたときは、あまり長居しないように気を配るのが無難かもしれません。
 また、「おこしやす」のほうが「おいでやす」よりも丁寧な表現になります。

 ここでは、「おこしやす」のアクセントと使用例を解説します。

おこしやす

【意味】いらっしゃいませ

アクセントは以下の通りです。(H:高音 L:低音)
※こちらは京阪式アクセントです。地域によって異なることがあるので、参考程度にされてください。

LLLHL
おこしやす

【例文】
LLH、HLL LHLL LLLLLHL LLLHL
どうぞ、ウチの ほうへも おこしやしとぉ おくれやす。
(どうぞ、私の家(またはお店)にも来てください。)

 最後に、大阪のおっちゃんによる関西弁の解説動画をご紹介します。
 (出典:【関西弁講座】 大阪おっちゃんねる)

 今回はスピンオフバージョンとして、
 京都人女性 みつこ先生による京都弁講座をご紹介します。

 「おこしやす」は、1:41あたりで聴けます。
 ネイティブの発音はこちらを参照してください。

 

▼京都人女性 みつこ先生による京都弁講座▼

 

 京都で馴染みの老舗料亭に行って、店の門戸を開いたら「おこしやす」とか「おかえりやす」などと店主に言われるでしょう。

 挨拶をして、席に座り、注文したら、その後は料理をよばれることになります。

関連記事:『よばれる』を見る

ほな、おおきに。

Kikujiro

【参考文献】
「京ことばの辞典」大原穣子 研究社
「新版 京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」 京都商工会議所 淡交社

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