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『ぎょうさん、ようさん、ようけ、たんと』

【京都タワー(京都駅前)】

【更新:2023年7月23日】

 関西弁には『たくさん』という意味の言葉がようけあります。

 『ぎょうさん』『ようさん』『ようけ』『たんと』4つの言葉すべてに”たくさん”という意味が含まれ、それぞれ、人、物に対して使われる言葉です。

 これらに明確な意味の違いがあるかは微妙です。

 言い換えれば、使い勝手の良い言葉とも言えます。

 例えば、以下のどれでも同じように意味は伝わります。

  • お客さん、ようけ居はる
  • お客さん、ぎょうさん居はる
  • お客さん、たんと居はる

 ただ、『ようけ』は、他の言葉にはない”余計”というニュアンスを含み、言葉も『ぎょうさん』より短いので使いやすいかもしれません。

 以下に例文を記載します。

 【アクセント記号の意味】
  H:高音 L:低音

HHLL
ぎょうさん(仰山)

【意味】たくさん(数が多い)
(例文)
・こないぎょうさん、食べられへんわ。
 (こんなにたくさん、食べられないよ。)
ぎょうさんうたし、オマケしてくれはった!
 (たくさん買ったから、オマケしてくれました!)
 ※「うた」は「こーた」と読む。

HHLL
ようさん

【意味】たくさん(「ぎょうさん」が訛った言葉)
(例文)
そないな経験は、ようさんあったわ。
 (そのような経験は、たくさんあったよ。)
なんや知らんけど、お客さん、ようさん居はるわ。
 (何かよく分からないけど、お客さん、たくさん居るね。)

HLL
ようけ 

【意味】たくさん(余計にあるというニュアンスもある)
(例文)
・お客さん、ようけ居はるなぁ。
 (お客さん、たくさんいらっしゃるなぁ。)
・夕飯のおかず、エライようけあるなぁ。
 (夕飯のおかず、とてもたくさんあるなぁ。)

HLL
たんと

【意味】たくさん。いっぱい。
(例文)
たんと食べて、はよ元気になってや!
 (たくさん食べて、早く元気になってね!)
たんとの人、お集まりやしたなぁ。
 (たくさんの人、お集まりましたね。)
・本がたんとおすなぁ。
 (本がたくさんありますねぇ。)

【関連動画】『ぎょうさん、ようさん、ようけ』
(出典:大阪おっちゃんねる)

ほな、おおきに。

Kikujiro

【関連記事】『なんや知らんけど』を見る

【本記事の参考文献】
「もっと!もっと!京ことば」 <春> <秋>
「京ことばの辞典」大原穣子 研究社
「新版  京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」淡交社

 

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