
「英語を滑らかに話すポイント」という記事の中で、
you, they, weなどを主語にすると文章を組み立てやすいと述べました。
しかし、それでは上手くいかない場合もあります。
例えば、「勉強すると頭痛を起こすことがある。」を英語で言うとき、
AとB、どちらが簡潔に伝わるのでしょうか?
A: I get a headache sometimes when studying.
B: Studying gives me a headache sometimes.
英語のネイティブスピーカーにアンケートしたところ、
Bのほうが簡潔で分かりやすいという意見が多数でした。
理由としては、Aは7語で接続詞が有り、Bは6語で接続詞が無し。
よって、Bの文章のほうが短く、構造が簡単なためと思われます。
Studying(勉強)は「無生物主語」です。
要するに、人以外の物事が主語です。
文章は、人以外の物事を主語にしたほうが相手に伝わり易い場合があります。
というわけで、ここでは「無生物主語」を使った表現をいくつかご紹介します。
「無生物主語」を使った表現
【例文】
・How did your presentation go?
(プレゼンはどうでしたか?)
・This guide book says that Kyoto has 17 of World Heritage Sites.
(この案内書には、京都には17の世界遺産があると書いてある。)
・His performance was broadcast on YouTube.
(彼の演技はユーチューブで流れた。)
・This song gets me feeling good.
(この曲を聴くと気分が上がる。)
・Your words encouraged me.
(あなたの言葉で元気が出た。)
・His imagination is running wild.
(彼は思い込みが激しい。)
・Fear is the path to the dark side.
(恐れは暗黒面への道である。)※STARWARS-episodeⅠ-より
・Dark side clouds everything.
(暗黒面は全てを曇らせてしまう。)※STARWARS-episodeⅡ-より
・It went completely out of my head.
(すっかり忘れていました。)
・Driving through the city is just awful sometimes.
(市内を車で抜けるのは本当に大変なときがあります。)
Kikujiro
【参考文献】
究極のイギリス英語リスニング Standard(アルク)
スピーキング ”瞬発力” クイズ80 横山カズ(IBCパブリッシング)
Inspirational Proverbs and Sayings Rebecca Milner(IBCパブリッシング)